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減価償却費てなに？
備品や家具、建物などの固定資産のうち、土地や絵画のように
価値が上下する資産以外は、時間を経て使用を続けることにより、
経済的な価値が下がり、ついには価値がなくなっていきます。
この価値が時間の経過に伴って下がって行くことが
つまりは「減価」なのですが、
資産の下がった価値「減価」をその期末に減らして行くことを
「償却」と言います。
なぜ固定資産を購入した時に「消耗品費」のように費用として
計上しないのか？
という疑問がわくかもしれませんが、
固定資産は通常高額なものが多く、
購入した期に費用計上してしまうと、本当は経営状態が悪くない会社でも、
損失が出て経営状態が悪く見えてしまう可能性があります。
また、税金対策として、儲かった年に一気に固定資産などを
購入して利益を計上しないようにして、
税金を払わない会社も出てくるでしょう。
そうしたことへの対策として、
固定資産は購入した年に一気に費用計上せず、
経済価値が下がった分のみを費用として計上するようにしたのです。
それでは、その経済価値の減少はどのように計算されるかというと、
あらかじめ簿記で使う（税法上の）耐用年数（寿命）というものが
決められており、これを使って計算します。
例えば、本当なら10年や15年は使用できる車も
この耐用年数を使うと6年で償却することになります。
また、減価償却の計算方法には定額法と定率法がよく使用され、
特に簿記3級では定額法が使われます。
定額法は、固定資産の購入価格を耐用年数で割って算出します。
定率法は、毎期末の固定資産の現在価値に決まった率を掛けて計算します。
減価償却の仕訳方法には直接法固定資産売却の価値を下げる
「直接法」と減価償却累計額勘定で経済価値の低下分を
マイナスの資産勘定として積み立てて行く「間接法」があります。
仕訳例）
年度末に購入価格12万円耐用年数5年のコピー機の減価償却処理を定額法で行った。
◆直接法
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◆間接法
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2007年4月1日以前は取得価格の5％残存価格の設定がぎむづけられていましたが、現在では1円まで償却できるようになりました。
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