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簿記の基本の基本
何といっても「簿記の基本」は
会社で発生するすべてのお金に換算できる「取引」(出来事)を
帳簿に記入することです。
簿記3級では商店や個人経営の製造業以外の会社で
起こりうる取り引きを想定して、日々の伝票記入から
決算までを勉強しましょう。
ここでは、簿記を知らなくても分かるように、
専門的な用語を使わずに、現実にありそうなことを
まとめてみました。
まずは、あなたがこれからどのようなことを勉強するのかを
ちょっとだけのぞいてみましょう。
ブティックオーナーのAさんの今月の取引の場合
いつも仕入れをする韓国の問屋へ服を買い付けに行くために
銀行に資金として預けてあった100万円出した
問屋で洋服やアクセサリーを70万円分購入した
韓国から帰って、洋服などの購入代とタクシー代やホテル代など
かかった費用10万円を払った残りの20万円を金庫に入れた
服やアクセサリ-を90万円(買値は45万円)売った
従業員のBさんの給料を20万円支払った
家賃や電気、電話代を3万円支払った
簿記3級の最大の目的は、
「ある時点での財政状態」(会社の価値)と「もうけ」を
知ることです。
会社の価値をもっと簡単に言うと、
「今会社が持っているすべてのものを売ったらいくらになるか」
ということです。
なぜなら、会社がどんどん損してどんどん価値が下がったら
続けていく意味がありませんよね。
そこで、このブティックの月末の財政状態ともうけを
数学的に計算すると、下のようになります。
①財政状態(会社の価値)
100万円(銀行預金)
-100万円(引き出し)
+70万円(服やアクセサリー)
+20万円(戻し)
+90万円(売上)
-45万円(商品の元値)
-20万円(給与)
-3万円(家賃等)
合計=112万円
*旅費等の10万円は引き出したままなので後で足し戻ししない
最初の時より12万円価値があがっていますね!!
②もうけ
+90万円(売上)
-45万円(商品の元値)
-10万円(旅費等)
-20万円(給与)
-3万円(家賃等)
合計12万円
つまりは今月は12万円もうかったということなんです。
1か月で行った取引を簡単に説明すると、
「100万円の資金があったが、12万円もうけたので会社の価値が
112万円になった。」ということです。
Aさんが給料として取ってもよい金額はもうけの金額である12万円と
いうことになります。
このような簡単な取引であれば計算もさほど難しくなくできますが、
(とは言えこれでも十分面倒だと思いますが。。。)
取引が多くなればなるほど、また様々な商品を扱えば扱うほど
計算が複雑になり、間違いが起こりやすくなります。
こういった問題を解決するのが「簿記」です。
① 取引の一つひとつを分解して
② そのパーツを同じ仲間のカゴへ分別し
③ 後で各カゴに入ったパーツを合計して
④ またその合計したパーツを組み立てて表にしていく
というのが簿記の基本的な工程です。
上の流れを図にするとこんな感じです。
イメージですから、今はそれほど真剣に理解しなくてもOKです。
各取引や箱の色にはそれぞれ意味がありますが、
今はまだ分類するための色分けと考えておいてください。
会社の財政状況やもうけの計算は、最低でも年に一度行います。
このプロセスを大きなパズルに例えると、
① 同じような色のものを集めて
(人っぽいものや船っぽいものみたいな)
② いくつかのかたまりをつくり
③ そのかたまりごとで、だいたいの形にしたものを
④ 最後に合体させて大きなパズルを完成させる
というような感じです。
以上で簿記の基礎の基本の部分の説明を終わります。
いかがですか?
なんとなく(うっすらでいいので)おわかりいただけましたか?
それでは、次は「簿記の基礎」をのぞいてみましょう。
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